県によると、17日に利根川から水を引き込む行田浄水場で採水した処理後の水から、基準値を超える同0・096ミリグラムのホルムアルデヒドが検出された。その後、同浄水場で最高で同0・168ミリグラムが検出されるなど、同じ水系の庄和浄水場とともに基準値を上回る状態が断続的に続いた。
県は有害物質を吸着する粉末活性炭を入れるなどして基準値未満に調整して供給を続けている。高濃度の状態が続いた場合、両浄水場で取水制限が行われ、県内の一部地域で水道水が出にくくなったり断水したりする可能性があるという。
ホルムアルデヒドは防腐剤などに使われる化学物質。基準値を超える水を飲んでも直ちに健康に悪影響はないが、継続的に吸入すると目や鼻が強く刺激される恐れがあるという。
県は、水道水の塩素と反応してホルムアルデヒドを生成する何らかの化学物質が利根川水系に流出している可能性もあるとみて、流出元の特定を急いでいる。 産経新聞 2012/05/18 21:23
群馬でも取水停止 ホルムアルデヒド
埼玉県や千葉県などの利根川水系の浄水場で化学物質「ホルムアルデヒド」が国の基準値(1リットル当たり0・08ミリグラム)を超えて検出されている問題で、新たに群馬県が19日、千代田町の東部地域水道浄水場で基準値を超えたとして、取水を停止したと発表した。 産経新聞 2012/05/19 10:29
<ホルムアルデヒド検出>給水に市民の列
「原因は一体何なのか」--。利根川水系の浄水場で相次ぎ検出された水質基準(1リットル当たり0.08ミリグラム)超えのホルムアルデヒド。千葉県内では19日午前から、取水停止によって断水の地域が広がり、市民生活に影響が出た。短期的な摂取では人体への影響はないとされるが、市民らは不安げな表情で給水の列に並んだ。 毎日新聞 2012/05/19 13:31

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